こんにちは、カンオウです!
HG GUNPLA STARTER SET vol.2
HG ガンプラスターターセット vol.2 完成です。
どん!
HG ガンプラスターターセット vol.2。
2011年発売、1400円+税。
キットの中身は、アニメ放映30周年記念デザインのガンダム Ver.G30th・ガンダムマーカー・ガンプラHowtoガイドブック・取扱説明書がセットになっています。初心者の方にも分かりやすい『ガンプラHowtoガイド』がとても勉強になるポイントだと思います。ガンプラの基本だけを覚えたい方にとってはとても勉強になりますが、本格的にガンプラを作りたい方にとっては、ガンダムVer.G30thは、『中の上』レベルのキットになり初心者向きではありません。私的にRGガンダムより製作難易度レベルが高く、このキットを本格的に仕上げることが出来れば、他のキットも容易に製作が出来ると思います。制作日数は 3週間です 。7割の出来を目指して手抜きしながら制作しています。(後の3割を頑張ると制作日数が倍かかる為) パテ、サーフェイサーを使用せず、基本説明書通りに制作しています。全塗装を行っていますが、私的にはスミ入れが仕上がりの良し悪しのポイントになると思っています。変わったスミ入れ方法などお伝えしながら誰でもちょっとしたコツで楽しめるプラモ作りを伝えていけたらなと思っています。 制作工程もUPしていますのでよろしくお願いします。
完成ギャラリー
今回の完成自己評価
制作難易度 ★★★☆☆
HGは基本製作しやすいキットです。モールド(パーツ表面にある凸凹の線)が非常に多くスジ彫り・スミ入れが大変なキットになります。合わせ目消しや塗装より、モールドのスミ入れがとても大変で、プラモデルの善し悪しの重要なポイントになります。
制作時間 ★★★☆☆
制作日数は3週間です。2週間程モールドのスジ彫り・スミ入れに時間を要しました。
制作出来評価★★★★☆
自分の製作完成レベルの評価です。2009年にHG 1/144 ガンダム G30thを7体位製作して勉強したキットです。今回2022年に再チャレンジしました。私自身成長を感じる仕上がりに完成しました。
製作のポイント
2009年に私がガンプラを製作し始めたキットの残骸です。スミ入れが出来なくて苦戦をしていました。自己流で学んだことをお伝えしていきます。製作の考え方の『 きっかけ 』になれば幸いです。
本格的な製作には工具が必要になります。
私がガンプラ製作に使用している道具の一部紹介です。本格的に作ると費用はかかります!
左から、けがき針・ノミ・ラインエンクレーバー・デザインナイフ・ニッパー・細目ヤスリ。
※デザインナイフと細目ヤスリは100円ショップ。
卓上空気清浄器
※パーツのカンナ掛けやヤスリ掛け作業時の削りプラスチック粉の浮遊除去、呼吸による吸い込み防止に使用。
スミ入れ用品・接着剤・スポンジやすり。
塗装用品・マスキングテープ。
エアーブラシとエアコンプレッサー。
※塗装後のエアーブラシの掃除が楽なのでボトル取付タイプのエアーブラシを使用。
市販の塗装用専用クリップも販売されていますが、コストを抑えるため、自作で串とクリップと輪ゴムを使って塗装用クリップを製作。100均、発泡スチロールブロックを塗装台として使用しています。
となります。
下図は、私が製作に掛かった参考時間になります。
下図は、ゲート処理のみを行い組み立てたキットです。
※ゲート処理に5~6時間程度+素組に30分程度。
下図は、モールドにスジ彫り・スミ入れをして仕上げています。
※上図+スジ彫り・スミ入れに28時間~30時間程度。
私の製作手順です。
上図状態から下図、完全塗装仕上げまで。
※上図+合わせ目消し3~4時間+塗装1~2時間程度で製作完成。注:接着の乾燥時間1ヶ所3日程度放置 及び塗装の乾燥時間含まず。
カラーリングはRGガンダムをベースに塗装を行っています。。
下図は、カラーリングを参考にしたRGガンダムです。
以上。
製作工程
キットの中身は、
パーツリスト、A・
B・
C・ポリキャップ・シール・金属チェーン、
ガンダムマーカー<グレー>・ガンプラHowtoガイドブック・取扱説明書になります。
ゲート処理
パーツをサクッと切り離し丁寧にゲート処理を行います。詳細は、①RG リアルグレード 1/144 RX-78-2 ガンダム ガンプラ制作【ゲート処理編】 を参照。
注意として100円ショップのニッパーは刃の先端に厚みがありますので、刃の先端が細いプラモ専用ニッパーを使用してパーツのカットダメージを防ぎます。
スミ入れ
パーツの切り分けとゲート処理を終え、スミ入れ作業に入ります。『えっ!全塗装でしょ!』と思われますが、スミ入れ後、全塗装を行います。(塗装もコツが必要です)ペンタイプのスミ入れ等ありますが、私は油性マーカー補充インキを使用しています。ペンタイプはお手軽にスミ入れが出来て消しゴムで修正が出来るメリットがありますが、スジ彫りをしてからペンタイプのスミ入れを行うとパーツのスジ彫り面がガサツいているため、ペン先が傷んで広がってしまうことや、スジ彫りをした凹面の底と両サイドにきれいにスミ入れが行き届かなくムラになる事があるからです。また塗装後のスミ入れ時、塗装が溶けペン先に付き使用出来なくなる等のデメリットを回避することが出来るからです。ペンタイプと比べコスト面も安価でスミの定着と色も良いです。
各パーツを深くスジを彫りスミ入れを行い、スミ入れラインを整えます。詳細は、②RG リアルグレード 1/144 RX-78-2 ガンダム ガンプラ制作【スミ入れ編】を参照。
ざっくりスミ入れを行い、
各パーツにデザインナイフでカンナ掛けを行い、余分なスミを落としパーツのスミ入れラインを整えました。デザインナイフが入らない箇所は爪楊枝でこすってスミを落としています。
※スジ彫り・スミ入れに28時間~30時間程度時間を要します。
組み付け&塗装
上図状態から各パーツに塗装を行います。スミ入れ後の塗装詳細は、③ RG リアルグレード 1/144 RX-78-2 ガンダム ガンプラ制作【塗装編】 を参照。
塗装前、
塗装後。
一度に組み付けて塗装を行うと細部まで塗装が行き届かないため、各パーツごとに塗装を行い組み付けます。
胴体のパーツを、
接着・組み付け、
3日程しっかり乾燥後、合わせ目消しを行いました。必要に応じてスミ入れラインの修正をします。
※接着に3日程必要な理由として経験より、パーツの表面の乾燥は早いのですが内部の乾燥には時間がかかります。表面だけの乾燥でも合わせ目を均して塗装が可能ですが、不完全な接着剤の乾燥だと、後の揮発した接着剤が塗装を溶かし合わせ目が浮き出てしまう恐れがあるからです。
塗装の不要な部分に、しっかりマスキングで保護を行い、塗装を重ねて仕上げていきます。※パテ・サーフェイサーを一切使用していません。
手も同様に、パーツを接着・組み付け、
3日程しっかり乾燥後、合わせ目消し、
塗装を重ねて仕上げました。
足も同様に、接着・組み付け、
※パーツの内側、裏地を筆塗りで黒くしています。
3日程しっかり乾燥後、合わせ目消し、
塗装を重ねて仕上げました。
各パーツごとに塗装が完成しました。
バズーカ―は白カラーにしました。
上図で完成したパーツを組み立てていきます。
塗装を容易にするために、胸部と胴体を単体で仕上げています。胸部と胴体を後付け出来るように、
ぽっち3か所をカットし、
胸部に胴体をスライドして接着しました。
仕上げ
細かな修正を行い仕上げていきます。 ④ RG リアルグレード 1/144 RX-78-2 ガンダム ガンプラ制作【仕上げ編】 も参考にしてください。
塗装でも構わないのですが塗装リスクを避けるため、ランドセルにワンポイントでマスキングテープに白塗装を行ったモノをカットし、
貼りました。
頭部の前後カメラもマスキングテープに赤塗装をしたものをカットし、
貼りました。付属のシールもあるのですが、シールのテカリが目立つので使用はしていません。
細かな修正を終えたので仕上げていきます。
トップコート
トップコートを吹き仕上げていきます。つや消しトップコートを吹くことによりプラスチック感が消え非常に仕上がりが良くなります。ちょっとした失敗も目立たなくなります。トップコートを吹く前に下図、失敗例に注意をします。
トップコート失敗例
失敗例
下図はHGザクⅠですが、全体的に白くくすんでいるのが分かると思います。トップコートの吹き過ぎや湿気で、白くくすみますので吹き過ぎと湿気の多い日を避けて吹く必要があります。程度にもよりますが白くくすんだ場合、うすめ液のみをエアーブラシで吹くと改善されることもあります。
失敗例
大量にトップコートを吹きすぎて塗装が割れ、スミ入れが溶けだしています。
以上、トップコートの注意点です。
最後の仕上げです、上図に注意を払いトップコートを吹きます。
私はつや消し缶スプレーを使用しています。
使用前に100回程度缶を振り攪拌を行い塗装ムラを防ぎます。
私の場合あっさりトップコートを吹きます。トップコートは吹きっぱなしで仕上げ磨きは行っていません。
完成
スターターセットですが、初心者の方が本格的に製作するにはハードルが高いキットとだと思います。しかし、このキットを満足のいく仕上がりまで上達すれば大抵のキットは容易に製作ができると思います。これから HG ガンプラスターターセット vol.2 の製作をする人の参考になれば幸いです!
以上。