旧キット 1/144 ラストシューティング 劇場版ポスター 再現 ジオラマ 完成品

こんにちは、カンオウです! 

旧キット ベストメカコレクション 1/144 SCALE
RX-78-2 ガンダム・ジオング 使用

機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙(そら) ラストシューティング ジオラマ完成です。

どん!

古谷徹さん直筆サイン入り劇場版ポスター

旧キット 1/144 ガンダム&ジオング ジオラマ再現
~劇場版ポスター『めぐりあい宇宙 ラストシューティング』より~

1980年7月発売(価格300円+税)の旧キット 1/144 ガンダムと、1981年3月発売(価格600円+税)の旧キット 1/144 ジオングを使用し、劇場版ポスター『めぐりあい宇宙 ラストシューティング』の名シーンをジオラマで再現しました。制作期間は約2か月。

2015年に、声優・古谷徹さんから直接サインをいただく機会があり、当時の劇場版ポスターにピンクのペンで丁寧に記していただきました。親しみやすく心配りの行き届いた対応に感動し、今も大切に飾っています。

背景制作には無料版のChatGPTを活用。ポスターの構図に忠実であることを優先したため、正面以外から見ると継ぎ接ぎ感がありますが、一方向からの鑑賞を前提に仕上げています。

完成したジオラマのギャラリーと制作過程も掲載していますので、ぜひご覧ください。
※パテなしで仕上げています。

完成ギャラリー


今回の完成自己評価

製作難易度 ★★★★★
制作期間は約2か月です。
ポスターの解読から制作を開始しました。初めは簡単そうに見えたポージングでしたが、観察を進めるうちに角度の不自然さに気づきました。特に左右の足は正面を向いているはずなのに側面が見える構図で、正面を保ちながら側面も表現することに苦労しました。

作成難易度 ★★★★★
今回は筆塗りの経験がなかったため、色付けはやや大まかな仕上がりとなりました。背景は立体的に表現したいと考えていましたが、技術的な難しさもありました。

製作出来評価★★★★☆
自分の製作完成レベル評価です。初めての筆塗りや複雑なポージングなど、技術的な課題は多くありましたが、試行錯誤を重ねることで思いのほか理想に近い仕上がりとなり、充実した制作となりました。

参考まとめ

参考になるイラストが必要です。私の場合下図の古谷徹さん直筆サイン入りお宝ポスターを参考にしました。


ノーマルキットをいかに理想に近づけるかが課題です。


用意したキットは旧キット1/144ガンダムと、


旧キット1/144ジオング、


また、無料版のChatGPTで制作した背景と、


アクリルガッシュと、


土台となる紙粘土です。

以上。

製作工程

ガンダムの製作

1/144ガンダム、キットの内容はランナー2枚と取扱説明書になります。


最初にポスターイラストを写し取り、目安となる寸法を測定します。


製作したキットの写真を撮り下図の様にイラストを並べサイズ・向きの確認をします。

パーツをサクッと切り離し丁寧にゲート処理を行います。


足の製作は接着を行いポスターイラストを参考にデザインナイフでカンナ掛けで右図に成形しました。彫刻に近い加工になります。旧キットはパーツの厚みがあるため限界まで成形し削りましたが。右図のヒザあたりが透明化し穴が空く一歩手前です。※図は右足の製作


右足のイラストを見ると太モモとヒザは側面が見えていますがスネ部とシューズは正面を向いています。自分の足で想像してみると分かりますが不自然な向きです。太モモとヒザも正面に近いけど側面が見えているので削って表現しました。
一番のポイントである。足の正面を右図のように限界まで斜めに均します。
※右図製作に3~4時間かかっています。


足の丸関節部を丁寧に削り取ります。


右図のように足の関節部の丸は低い位置に取り付けました。


下図はシューズノーマル組み付けです。


シューズの丸関節部を丁寧に削り取ります。


パーツ番号でいうと通常35と36の接着と37と38の接着を行いますが、左右の足の幅を変えるため35と37の接着36と38の接着を行いました。


太モモ・ヒザ下・シューズを削り仕上げました。


胴体は接着後、右図のように腰から切り離しました。


胸部は下図の様にカットしました。カットしたパーツも使用するため、丁寧に切り離します。
また右ダクト下も削り成形加工しています。


下図①で切り離したパーツを②のように右わき腹下延長加工しました。


腰部の赤い四角部は上部の面積を狭めてポスターイラストのように高さを表現しました。スカート下も左右でなるべくストレートになる様に加工をしました。


右後ろの四角を切り取りました。ポスターイラストでは後ろの四角が見えるため位置変更のためです。


右肩のみ製作をしています。右腕が上がる様にカットして幅を狭めました。左肩は付けていません。


右腕は前腕を2個使用しています。加工して1つの腕にしました。


前腕の丸関節部を丁寧に削り取ります。前腕を下図の様にカットしました。


右こぶしの製作です。廃材から人差し指を作りました。


ノーマルライフルを、


ライフルのスコープとにぎりを取り、廃材と左シューズの丸関節を使用しスコープを製作。上図で製作したこぶしを接着しました。


下図はポスターイラストの正面になります。それっぽく出来ました。


各パーツごとに完成です。


上図パーツを、下図100均で売っているグルーガンを使用し、
※グルーガンは100円商品ではない。


裏面を接着して行きます。


下図のポーズに決めるのに、10時間以上かかっています。ポーズを取り写真撮影。ポスターイラストと見比べるを繰り返します。1ミリ単位で修正をしています。


ポージングが決まり、なんとなくミスターカラーの灰色9号で塗装しましたが水性のトップコートの方が良かった気がします。


アクリルガッシュを使用し塗装します。アクリルガッシュの値段はピンきりで私はターナーのアクリルガシュを(2025年8月現在アマゾンで1200円程度)使用しました。細筆は100均では筆先が持たないので一本200円程度の筆を使用しましたがもっと性能の良い筆をお勧めします。


キットに、


初めての筆塗りしましたが、下地に灰色9号を塗ったため少し塗装の乗りが悪かったです。下図で試し塗りしましたが感触は失敗でした。うまく塗れる気がしませんでした。


失敗の感触をもちながら、とりあえず塗りましたがうまくいきました。絵の具の性能がとても良かったのです。


重ね塗りを繰り返し修正を行いました。


厚塗りをすると表面が盛り上がるので注意が必要です。厚盛りになった部分は削り修正しました。


下図イラストが最終塗装で落ち着きました。マークなども入れたかったのですが私のセンスでは無理でした。筆の性能の差も大きいです。ポイントは薄く塗装を行い色を重ねて行くことです。一度で色は付きません。薄く色を付け⇒乾燥(2~3分)⇒薄く色を付けるの繰り返しです。塗装には個人の性格が表れると思います。私は結果を急ぐタイプなのでアクリルガッシュでの塗装は不向きな方です。


土台の製作

ジオラマの土台を100均の紙粘土で作ります。


紙粘土 1個使用し正方形を形取りました。


アクリルガッシュで色を付けました。


製作した土台にガンダムを乗せます。


ジオングの製作

1/144ジオング、キットの内容はランナー2枚と台紙と鉄の棒及び取扱説明書になります。


パーツをサクッと切り離し丁寧にゲート処理を行います。


下図パーツを使用しました。


ガンダムと土台をベースにジオングを製作します。
下図の様にジオング胴体を置きましたがジオングが地面から浮いていますので、


胴体パーツを、


お腹部分で切り離し胸部加工していきます。


胸の厚みを抑えるため下図の様にカット。


肩部を下図の様にデザインナイフでカンナ掛けを行い整形しました。


胸前部に熱を加えて折り曲げました。


仮で配置決めをします。位置決めの際、ジオングの理想のポジションにするには下図ジオング左肩に隙間が生じますので、


左肩パーツ裏側を下図の様に切り離し、


切り離したパーツを下図の様に接着し左肩の延長を行いました。


左腕のみ製作をしました。右腕は付けていません。
下図の様にパーツを切り分けしました。


ポスターイラストは腕が曲がっているため、下図の様に接着をしました。


スラスター(?)の製作です。パーツナンバー27を2つと37を使用して、


組み付けました。


上図で組み付けたパーツに、100均で購入した半球のシールを、


貼りました。


スカートをダメージ加工にします。始めにそれっぽくカットし熱でスカートをめくりましたがイメージ通りにめくる事が出来ませんでした。マイナスドライバーにコンロで直接焼きを入れ、その熱を利用しスカート裏から押し上げました。切り口が溶け綺麗に出来ませんでした。


上図で加工したパーツにスラスター(?)を取り付けました。


マメに配置の確認をします。


仮で製作した台座の面積が狭いため台座の作り直しが必要になりました。


次に考えたのは、下図アイテムです。


フォトフレームを台座にして紙粘土を敷きました。


下図の様にジオングを製作し、

ガンダムと同様に灰色9号で下地を塗装しました。


アクリルガッシュで塗装をしました。


写真を撮るとフォトフレームの枠が見えてしまうので土台を再度作り直す必要があります。


背景は当初のイメージではペーパーシアター風に仕上げたくて透明のプラパンに塗装を行い製作しようとしましたが迫力を感じないため断念しました。


再度土台作りを行いました。


紙粘土3個使用し製作をしました。サイズはB4サイズより一回り小さいです。


紙粘土は芯を入れず製作すると反りますので注意が必要です。


ジオングのスカートは土台に山を作り乗せます。


胸部は土台に少しめり込む様に製作しました。


ガンダムの足に両面テープを貼って土台に固定していますが、紙粘土に両面テープの固定は難しいです。すぐ剥がれます。位置を決めるのにも10時間程度かかってベストポジションを見つけ土台を調整しています。


背景制作には無料版のChatGPTを活用しました。イメージイラストを添付して依頼しましたが、思い通りの仕上がりにするのは容易ではありませんでした。無料版では、1日に制作できるのは3〜4枚程度で、その後は次の制作まで24時間待つ必要があります。約1週間、毎日依頼を重ねた結果、ようやくイメージに近い背景が完成しました。


完成したイラストをB3サイズで印刷を行い画用紙に貼り付けます。


下図の様に撮影ブースに配置し写真を撮りました。


写真は約200枚ほど撮影し、ポスターイラストに近づけました。その間、キットや土台などを撮影した写真を確認しながら、細部の微調整を繰り返しました。

上図写真をカメラの色調補正機能を使用して下図で色合いを調整し、仕上げました。


完成

完成です。ガンプラの始まりの時代に発売された旧キットは、今の精密なプラモデルとは違って、どこか素朴であたたかみがあります。そのシンプルさが作る人の工夫や個性を引き出し、唯一無二の作品にしてくれます。今回のジオラマは、そんな魅力を生かしながら映画で見たあの感動を小さな世界でよみがえらせました。見てくれた皆さんにも、少しでもその楽しさや熱意が伝われば嬉しいです。

以上